こんにちは、アズマです。
雨の日は湿度が高くなりやすく、場所によってはお部屋の中にカビが出てしまいます。
皆さんは『カビ』の対策、されていますか?
今回はそんな『カビ』について、すぐできる対策をお話しますね
この記事では、以下の内容をご紹介します。 ※各項目をクリックすると、その項目までジャンプします。
・先ずは水気を取ろう!
・埃や汚れは取ろう!
・晴れの日には換気、雨の日は除湿しよう!
・通風性を確保しよう!
・消毒用エタノールで拭こう!
「カビくらいでそんな大げさな……」と思うかもしれませんが、放っておくと例えばこんなケースになることも
・窓枠のカビを放置していたら、結露で垂れた水でクロスや床にもカビが侵食し、落ちなくなってしまった。
・畳の上に布団を敷きっぱなしにしていたら、布団と畳両方にカビが生えてしまった。
・キッチンを使った後、掃除や手入れをせずに放置していたら排水口や目地にカビが根付いてしまった。
・押入れから布団を出したら、押入れの床板にカビが生え、掃除してもカビ跡の斑点が残ってしまった。
賃貸物件の場合、カビがお部屋のクロスや設備などに根付き、通常の清掃では取れなくなってしまうと【善管注意義務違反】となり、原状回復費用を請求されてしまうケースがあります。
※日頃の掃除を怠ったことによって、特別の清掃をしなければ除去できないカビ等の汚損を出してしまった場合、賃借人は【善管注意義務違反】で損害を出してしまったことになると考えられる為です。
※勿論、カビの原因が貸主側にあった場合は一部請求できる費用もあります。
入居前であれば管理会社や家主さんが清掃して管理しますが、入居中は入居者が定期的にお掃除しないといけません!!
実はカビ……真菌類は、空気中であればどこでも漂っているものです。
『カビが出てくる』というのは、とある条件が揃うことで繁殖し、カビ菌のコロニーとして目に見えるレベルで増殖したことを指しているのです!
カビの種類にもよりますが、基本的に繁殖しやすくなる条件は……この3点が多いです!
・湿度が70%以上のとき
60%を超えた辺りから活発に活動し始め、80%以上になると一気に繁殖します
※風通しの悪い所は、特に湿度が保たれ易いので注意しましょう。
・気温が約20~30度辺り、25~28度辺りが最も繁殖し易い!
※生育可能な温度自体は0~40度辺りなので、冷蔵庫などの涼しい所でも繁殖する事があります。
・栄養となるものがあるとき
食品だけではなく、有機物であれば大抵のものを栄養源として繁殖してしまいます!
※因みにカビの繁殖条件の一つに『酸素があること』を挙げているものも多いですが
・カビの種類によっては酸素が少なくても(若しくは存在していなくても)繁殖するものがあるので、今回は除外しています。
(詳しくは文部科学省の『カビ対策マニュアル 基礎編』より)
逆に考えれば、この条件になる状態をできるだけ回避すること……気温はどうしようもありませんが
・湿度を60%以下に保つこと
・栄養となるものを少なくすること
ができれば、殆どのカビが抑制できるとも言えますね
もちろん、消毒用エタノールを使ってカビ自体を殺菌することも手ですよ!
カビの出易い場所は、前述の条件が多く該当する場所であるとも言えます。
例えば……
・シューズボックス、押入れ、クローゼットなど
特に扉付の収納の場合は通気性が、中の空気がこもって一定の温度・湿度が保ち易いので、カビが繁殖し易い環境に……
※特に脱いだ靴や服、使用直後のお布団などを入れると、栄養素と湿気の両方を満たしてしまうので注意!
・キッチン
浴室と並んで栄養素と湿気が溜まり易い場所!特にシンク周りには食べかすや調理時の汚れなど、栄養素が残り易いので繁殖し易い環境です。
特にゴムパッキンや排水溝のぬめりや変色は、カビを含む細菌類が繁殖している証拠!食事を作る所なので、日頃からこまめな対策が必要ですよ
※汚れを放置しておくとこびりついて掃除が大変になるので、調理が終わってから固く絞った布巾でサッと拭くだけでも大分違いますよ!
・浴室、洗面所
温度も湿度も一定に保ちやすく、石鹸カスや皮脂(垢)が豊富に残り易い場所!その為、天井や壁、タイルの目地(※タイル間の継ぎ目の部分)、扉のゴム部分などなど、様々な場所がカビの繁殖し易い場所になってしまいます。
※お風呂に入った後で扉を開けたままにしていると、室内の湿度が上がってお部屋の隅などに結露が生じてカビの発生要因になる場合があります。入った後は換気扇を使って換気しておきましょう!
・冷蔵庫、洗濯機、エアコン、加湿器、空気清浄機など水を扱う家電製品
特にエアコンは仕組み上、内部の湿度が高くなりやすく、場合によっては結露することもあります。また、フィルターに埃などの汚れが蓄積されることで、カビが繁殖し易い環境になり易いです。
また、エアコンの上部には埃が溜まりやすいので、他の場所を掃除するついでにハンディモップ(片手サイズの埃取りアイテム)で撫でておくとgood!
※冬場は特に、エアコンを使わない場合は日常生活においても結露する可能性があります。
・窓枠
窓枠のゴム部分は室内の埃や塵が溜まりやすく、また外気との温度差で結露が生じ、溜まり易い環境です。特に日光の当たらない北側や換気用窓には注意する必要があります。
※カーテンレールにも埃は溜まりやすいので、掃除する時はハンディモップで撫でておくとgood!
・壁
特に家具と密着していた場合、室内と屋外の温度差による結露、部屋隅の埃が溜まり易い場所など、湿度や栄養素が得られ易い場所があるとカビが繁殖しやすくなります。
※壁と床の境目に張られている巾木(壁から少し出っ張っている部分)にも埃は積もります、固く絞った布巾で一拭きするだけでもOK!
・畳
畳は吸放湿性があるものの、湿気の高い日が続く・皮脂(垢)や埃が溜まっている・敷布団などが敷きっ放しになっている、などの要素によって、カビが繁殖する場合があります。
※畳の繊維に沿って掃除機をかけた後、固く絞った布巾で拭き、その後乾いた布巾で乾拭きするとgood!
といったところが多いです。
次はそんなカビの対策について、簡単にできる方法を5つ説明していきますね
①先ずは水気を取ろう!・・・対象:キッチン、浴室、洗面所、窓枠など
なんといっても、濡れたまま放置はいけません。いけませんよ!
使った後は面倒でも、布巾や雑巾などで拭いておくとgoodです!
※特に冬場の場合、室内外の温度差によって結露が起きやすく、注意が必要ですよ
また、衣類や靴などが湿っている場合は直ぐに干して乾かす事で、カビの繁殖を抑えることができますよ
後述の【消毒用エタノール】を布巾につけてから拭くことで、ついでに消毒も兼ねられます♪
※タイルの目地やパッキン等のゴム部分は、布で優しくふき取りましょう。ブラシなどで擦ると細かい傷ができてしまい、逆にカビが入り込みやすくなってしまいます。
写真引用:【写真AC】
②埃や汚れは取ろう!・・・対象:様々な場所
埃や汚れはカビや雑菌の大好物です。気になったところやあまり掃除ができていないところを、掃除機や布巾などで掃除してしまうとカビの抑制に繋がります
エアコンや乾燥機等の家電製品の場合、フィルターに埃が溜まりやすいです。こちらも定期的に埃を取った上で、シャワーで水洗いして乾かす事で予防に繋がります♪
掃除機をかけるときは床→棚の順に拭き掃除を終えてから、窓を閉めて部屋の真ん中から端に向けてかけることで、埃が舞い難くなりますよ!
写真引用:【写真AC】
③晴れの日には換気、雨の日は除湿しよう!
カビにとって繁殖に必要な要素は湿度、晴れていれば換気を行い、雨の日や湿度が高い日にはエアコンや除湿機で除湿することで、カビの繁殖を抑えることができますよ!
窓が1箇所の場合は、窓を開けて扇風機や換気扇を回すと換気効率アップ!
窓が2箇所以上ある場合は、窓の間にある間仕切り扉も含めて開けておくことで、風の通り道ができて換気効率アップです♪
その際は、扉付のシューズボックスやクローゼットは開けておくと一緒に換気できますね
※換気や除湿は、②の掃除を行った後にすることで効果アップ!換気や除湿による風で埃を飛び散らせない事が、カビの予防に繋がります♪
写真引用:【写真AC】
室内干しの時にも大活躍ですね♪
④通風性を確保しよう!・・・対象:シューズボックス、押入れ、浴室など
前回の【【一人暮らし向け】梅雨の時期は『室内干し』を活用しよう!】の様に、扇風機や換気扇、除湿機などを使って、空気を入れ替える事で湿度を抑えておくとgoodです
写真引用:【写真AC】
ちなみに、以下の工夫で更に効果アップしますよ
・押入れやクローゼットは開口部を2箇所以上開けておく(襖タイプなら、左右に少しずつ開けると風が通り易い)
・収納の布団の下に、すのこを敷く(風が通りやすくなりますよ!)
・使った後の靴には丸めた新聞紙を2~3時間入れる
※新聞紙が吸湿してくれますが、長時間入れっぱなしにしない様に注意しましょう!(逆に湿気を保ってしまう原因になる為)
・除湿剤を設置する
など、通風性をよくする工夫や湿気を抑える工夫をすると更に効果アップ!
⑤消毒用エタノールで拭こう!・・・対象:様々な場所
写真引用:【写真AC】
市販で売られている消毒用エタノール(ドラッグストアで売っていることが多いですよ♪)をスプレー容器(アルコールOKなタイプ)につめ、拭き掃除の時に使えばカビの殺菌に効果的ですよ!
ですが、エタノールを使わない方が良い物や場所もある為、以下の点を注意して下さいね♪
・火気のある場所
※エタノール自体が高い可燃性を持つ為、火気厳禁ですよ!
・ワックス、ニス塗装された床や家具(革製品・フローリング)
※光沢が失われたり、塗装が剥がれる可能性がありますよ!
・一部プラスチック製品{ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)・塩化ビニル樹脂(PVC)はエタノールで拭けるので、確認してから拭きましょう。)
※アクリル板(見た目がガラスに似たプラスチック)に使うと白く濁ってしまう為、注意して下さいね。
・床
※ワックスが溶けて白濁したり、木材が脱色する可能性があるので注意!
・他注意事項に記載してある物、場所
※消毒用エタノールの商品によって、変色の可能性のある場所や製品が記載されています。手に取る際に確認して下さいね!
今回はカビ対策についてお話いたしました。
雨が続く時期や結露が発生しやすい冬の時期は、特に注意しなければなりません。
適度なお掃除と換気を心がけて、快適な一人暮らしを楽しみましょう!
学生ハウジング 京都産業大学正門前店 アズマからお送りしました。